サクソフォン四重奏とは — サックスカルテットの編成・歴史・名曲ガイド
サクソフォン四重奏(さくそふぉんしじゅうそう、英: Saxophone Quartet)は、4本の異なるサクソフォンによって編成される室内楽アンサンブルです。 サックスカルテットとも呼ばれ、ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの4種類(SATB)で構成されるのが標準的な形態です。 弦楽四重奏に匹敵する独立した室内楽ジャンルとして、クラシックからジャズ、ポップスまで幅広いレパートリーを持っています。
SATB編成 — 4種類のサクソフォン
標準的なサクソフォン四重奏は、音域の異なる4本のサクソフォンで構成されます。 弦楽四重奏(第1ヴァイオリン・第2ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)と同様に、 ソプラノからバリトンまで、声楽的な4声部を1人ずつが担当します。
- ソプラノサクソフォン:最高音域。明るく華やかな音色で、第1ヴァイオリンに相当する役割
- アルトサクソフォン:豊かな中高音域。ソロでも合奏でもメロディを担うことが多い
- テナーサクソフォン:温かみのある中低音域。内声を支え、ジャズでも親しまれる音色
- バリトンサクソフォン:低音域。アンサンブル全体の土台となり、サックスファミリーで最も大きい
サクソフォン四重奏の歴史
サクソフォン自体は1840年代にベルギーの楽器製作者アドルフ・サックスによって発明された比較的新しい楽器です。 サクソフォン四重奏というジャンルが本格的に確立したのは20世紀以降で、 フランスのマルセル・ミュール率いるカルテットや、続くダニエル・デファイエ四重奏団などが クラシック・サクソフォン四重奏の伝統を築き上げました。
現在では世界中に多数のプロフェッショナル・サクソフォン四重奏団が活動し、 既存のクラシック作品の編曲だけでなく、現代作曲家による新しい四重奏曲も次々と生まれています。
代表的なレパートリー
サクソフォン四重奏は、オリジナル作品とアレンジ作品の両方が豊富です。
- ジャン=バティスト・サンジュレー《四重奏曲》
- アレクサンドル・グラズノフ《サクソフォン四重奏曲》
- ガブリエル・ピエルネ《序奏と変奏》
- ウジェーヌ・ボザ《アンダンテとスケルツォ》
加えて、バッハ・ベートーヴェン・ドビュッシー・ラヴェルといった クラシックの巨匠の作品の編曲や、現代的なポップス・ジャズのアレンジも盛んです。
日本のサクソフォン四重奏
日本のクラシック・サクソフォン四重奏団も世界的に高い評価を得ています。 東京藝術大学をはじめとした音楽大学から多くの優れた奏者が輩出され、 国内外のコンクールでも常に上位入賞を果たしています。
私たち The Rev Saxophone Quartet は、 東京藝術大学で出会った4人のサクソフォニスト ——上野耕平・宮越悠貴・都築惇・田中奏一朗—— による日本を代表するサクソフォン四重奏団です。 2013年の結成以来、リサイタル・コンサート・テレビ出演など多岐にわたり、 サクソフォン四重奏の新しい可能性を追求し続けています。
サクソフォン四重奏の魅力
4本のサクソフォンが奏でるサウンドは、声楽四重唱を思わせる調和と、 現代楽器ならではのダイナミックな表現力を兼ね備えています。 ソロでも合奏でも美しく響く絶妙なバランスは、 他の室内楽編成にはない独自の魅力を持っています。
サクソフォン四重奏を初めて聴く方には、ぜひライブで体験していただきたい音楽です。 4人の呼吸が完璧に揃ったとき、楽器を超えた1つの大きな音楽体験が生まれます。
サクソフォン四重奏を聴いてみよう
The Rev Saxophone Quartet は東京藝術大学出身の4名のサクソフォニストによるカルテット。リリース楽曲・ライブ情報をぜひチェックしてみてください。