プロデュース企画 2023|EP.24 上野耕平 レッスン②(平山さん)

「鼻歌」を歌うように ── 上野耕平が説く、脱力と音の解き放ち方

共演曲の第1楽章レッスン。優雅に踊るような曲のはずが、平山さんの演奏は「戦闘モード」になっていた。上野耕平が処方したのは、力みを取るための鼻歌のイメージ。そして、息がリードを振動させた後は「解き放つだけ」という、音の手放し方。

共演曲の第1楽章。平山さんはこの曲を「軽く踊っている」「鳥がぴょんぴょん飛んでいるような軽い感じ」とイメージしていた。だが、実際の演奏を聴いた上野耕平の感想は、そのイメージとかけ離れていた。

「戦闘モード」になっている ── 力みを取る

[1:22]その割には、今戦闘モードって感じがする。それはね、めっちゃ腕に力入ってない? もっと軽いタッチでちゃんと閉じてくれるから

── 上野耕平

軽やかに踊る曲なのに、腕に力が入り、まるで戦いの音楽のようになっている。キーは軽いタッチでもきちんと閉じてくれる ── 力む必要はない。リズムは跳ねていても、メロディーラインは優雅であることを、上野は意識させる。

「鼻歌」を歌うように吹く

力みを取るために、上野が出した処方箋は「鼻歌」だった。

[6:30]一生懸命楽器をうまく吹こう、正確に吹こうとすると、どんどん力が入って戦いの音楽になっちゃうから。鼻歌、鼻歌と思えばいい

── 上野耕平

鼻歌は、いい気分のときに自然と出るもの ── 力んでいるときには歌わない。その脱力感を、楽器に持ち込む。「正確に吹こう」という意識が力みを生み、曲の性格を損なってしまう。

場面の切り替えに「時間」を

急に弱くなるスビト・ピアノの箇所では、雰囲気を変えるための時間が必要だと上野は言う。

[7:43]すごい力強く違うものを持ってたのを、次は触ると壊れちゃうようなものを優しく掴む

── 上野耕平

力強い場面から繊細な場面へ ── まるで違う人格になるように、降りていく時間をしっかり取る。その切り替えが、曲の表情を豊かにする。

音は「解き放つだけ」

最後に上野が伝えたのは、音を手放す感覚だった。平山さんは、出した音を最後まで自分でコントロールしようとしていた。

[9:47]息を入れてリードが振動して、空気に伝った後は、もう解き放つだけなんだよね

── 上野耕平

息がリードを振動させ、その振動が空気に伝わった後は ── 音を握りしめるのではなく、解き放つ。力を込めなくても、いい音はちゃんと届く。脱力こそが、優雅な踊りの音楽を生む鍵だった。

※ この記事は、YouTube で公開されているレッスン動画の内容をもとにAIが編集・再構成したものです。発言は読みやすく整えており、固有名詞や表現が実際と異なる場合があります。正確な内容・ニュアンスは動画でご確認ください。

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