プロデュース企画 2024|#3 田中奏一朗 レッスン①

息は「胴回りの太さ」で ── 田中奏一朗のサウンドメイク術と、浮き彫りになる問題点

柏原くんが理想とするのは「フォルテが大きいけど柔らかく聞こえる、太くたくましい音」。田中奏一朗は、その音を出すための核心 ── 息の太さ ── に切り込む。お腹の底を出発点に、マウスピースより太い息を。そして耳の使い方まで、サウンドメイクの手順を一つずつ。

田中奏一朗のレッスン。柏原くんが持参したのはフェルリングの5番。歌う心とフレーズ感はしっかり持てている、と田中は評価した上で、音色そのものに目を向ける。柏原くんの理想は「フォルテが大きいけど柔らかく聞こえる、太くてたくましい音が上から下まで鳴る」こと。その実現には、何が必要か。

サックスの音が鳴る原理に立ち返る

田中は、まず音が鳴る仕組みから説き起こす。息の圧力がリードに当たり、リードが振動し、その振動がマウスピースから管体へ伝わり、金属の振動となって空気に伝わって音になる。

[3:15]大事なのは、リードをしっかりたっぷり振動させてあげるってこと。やっぱり一番大事なのって息なんだよね

── 田中奏一朗

息は「胴回りの太さ」で、お腹の底から

柏原くんが実際に入れている息の太さは「マウスピースより細い」。しかも息の出発点が浅く、胸から上で吹いている感じがある。田中は、息のイメージを大きく変えさせる。

[4:40]準備する息のイメージの太さを、この胴回りぐらい、胴回りより一回り細いくらいにしようかなぐらいの息を準備するようなつもりで

── 田中奏一朗

お腹の底を息の出発点とし、準備する息を「胴回り」ほど太くイメージする。さらに、リードに圧力を加えるため、細い息が「スコ」と入るのではなく、太い息を「ググ」と重たく入れる ── そのイメージで吹くと、たっぷりとした音になっていった。

耳は「遠くの音」を聴く

仕上げは、耳の使い方だった。柏原くんは、自分の近くの音ばかりを聴いていた。

[6:35]自分が聞いている音っていうのは、この辺じゃなくて、ちょっと遠くになっている音。管体の振動を感じてほしいのと、耳は遠くに

── 田中奏一朗

入れた太くたくましい息を管体がキャッチして振動する ── その振動を感じながら、聴くのは近くではなく、少し遠くで鳴っている音。太い息・管体の振動・遠くを聴く耳、この3つが揃うと、高音域から低音域まで音色が統一され、高い音は伸び、低い音は太くなった。

空間を「立体的に」使う

音が上下に動くフレーズでは、田中の持論である「空間を立体的に使う」が登場する。音量が小さいところから大きくなるのは広がりや前進、高いところから下に行くのは重力的な縦の変化 ── それに応じて息の方向と圧力を変える。

[13:20]こっちの変化とこっちの変化っていうのに、もう少しダイナミックに感じて、息を動かせる感じかなと思います

── 田中奏一朗

この回で浮き彫りになった最大の問題点は、やはり息の太さ。本人の感覚と、実際に必要な太さにギャップがあった。「支える力をいつもこのくらい支えるつもりで吹いてみたら、自然と大きい音が出る」── 田中はそう締めくくった。

ミッション ── 沖縄の自然を感じる

レッスン後、田中から柏原くんへのミッションが出された ── 「沖縄の自然を感じてくること」。音楽を表現するにあたって、感情の引き出しを増やすことが目的だ。柏原くんは地元・沖縄の海辺(天の浜)を訪れ、白い砂浜や波の音、岩場の生き物、そして久しぶりのスケートボードを楽しんだ。

田中は、その体験を音楽にどう生かすかを語る。海の水面がキラキラ光る、光の当たり具合で波に影ができる ── そうした視覚的なものが、意外とフレーズの作り方に生かせる。スケートボードの加速・減速といった物理的・重力的な感覚も同じだ。

[25:30]楽器、音楽を勉強することもすごい大切なんですけども、そこからちょっと離れてみたときに違うものを感じて、それを音楽に還元する。そういう瞬間が作れるといいのかな

── 田中奏一朗

※ この記事は、YouTube で公開されているレッスン動画の内容をもとにAIが編集・再構成したものです。発言は読みやすく整えており、固有名詞や表現が実際と異なる場合があります。正確な内容・ニュアンスは動画でご確認ください。

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