プロデュース企画 2024|#8 田中奏一朗 レッスン②
息を「ペンキを塗るように」繋げる ── 田中奏一朗が説く、ムラなしサウンドの作り方
スカラムーシュの2回目、田中奏一朗のレッスン。テーマは「ムラなしサウンド」。速い曲をあえて超ゆっくり吹き、息の圧力を一定に保って音色のムラをなくす。連符が並ばない本当の原因は指ではなく息だった ── 3種類のゆっくり練習を使い分ける、サウンドメイクの続編。
田中奏一朗の2回目のレッスン。柏原くんは、スカラムーシュで「跳躍したときに指が動作しきれず外れる」「上の音を外す」「指の無駄を減らしたい」と課題を挙げる。田中が聴いて気になったのは、響きが均等に並んでいないこと ── 音色のムラだった。
速い曲を「超ゆっくり」吹いてみる
田中はまず、速いこの曲を「超絶ゆっくりな曲だと思って」吹かせる。狙いは、音を滑らかに繋げること。
[4:55]「息を変えないように、圧力をしっかりと安定させる。グーって息を引っ張ってあげて、ペンキでベタッと壁を塗ってあげるような感じ。その時に色ムラというか、ポツポツができないようなイメージで」
リードに対する圧力が不安定だと、音色にムラが出る。口の中や唇の細かい動きが、その圧力を乱す。息の圧力を一定に保ち、ペンキを塗るように途切れなく繋げる ── これがムラなしサウンドの起点だった。
連符が並ばない原因は「指」ではなく「息」
12小節目からの難所。田中は、音が並ばない本当の原因を指摘する。
[10:00]「音を並ばせるのがうまくいかないときって、必ずしも指がちゃんと動いてないからだっていうだけじゃなくて、降りた音がちょっとすかっちゃうとか。息をキープしてあげるとか、そういうところにある」
難所で自信をなくし、息が引いてしまうと、それが音の並ばない原因になる。指の問題に見えて、実は息のキープの問題 ── 息をしっかり繋げることが、連符が揃うことに直結する。
「3種類」のゆっくり練習を使い分ける
田中は、ゆっくり練習を目的別に整理する。
[11:00]「指をしっかり覚えるための指のためのゆっくりの練習もあれば、息を均等にしてあげる、抜ける音を作らないためのゆっくりな練習、あとは速い中ってどうしても中途半端になりやすいので、しっかりと方向性をゆっくりの時に確認してあげる意味のゆっくりな練習」
①指を覚えるため ②息を均等にし抜ける音をなくすため ③フレーズの方向性を確認するため ── この3つを意識して使い分ける。特に「音を繋げるためのゆっくり練習」を増やすとよい、と田中は勧めた。
支えは「音量に比例させない」
弱音の箇所では、息の支えが音量と一緒に抜けてしまう癖があった。田中はそれを正す。
[8:42]「支えは支えとしてこうずーっとキープ。大きいお休みが来るまで、なんとなく持続できているといいかな。ピアノの時ほど、息とかお腹って支えてあげないと響きが逃げちゃう」
音量を落としても、支えは落とさない。むしろピアノ(弱音)のときほど、お腹の支えと息の圧力が必要になる。音量と支えを切り離して考えることが、弱音でも響きを保つ鍵になる。
アンサンブルの「受け渡し」を意識する
本番はサックス四重奏をバックに演奏する。田中は、頭の中でアンサンブルしているつもりで吹くことを促す。フレーズを次の奏者へ渡す箇所では、溜めすぎると伴奏が入りにくくなる。
[19:40]「受け渡してあげる流れも一緒に受け渡してあげるようなつもりで。あんまり溜まりすぎると、次の伴奏の人たちが入りにくくなっちゃう」
ブレスでフレーズが途切れて聞こえないよう、息の方向性は吸っている間もキープする。まずは音色のムラをなくし、その安定した土台の上に表現を乗せていく ── サウンドメイクの続編にふさわしい、密度の高いレッスンだった。
※ この記事は、YouTube で公開されているレッスン動画の内容をもとにAIが編集・再構成したものです。発言は読みやすく整えており、固有名詞や表現が実際と異なる場合があります。正確な内容・ニュアンスは動画でご確認ください。



