Lessons by topic
A collection of lessons where The Rev Saxophone Quartet members discuss tone and sound.

Kohei Ueno
2022年1月、浜離宮朝日ホールでのコンサート共演に向けたプロデュース企画。その第1回レッスンを担当した上野耕平が、高校2年生の米山くんに説いたのは「ノンビブラートで、音色だけで音楽を変える」という奏法の核心だった。リードの振動、息の送り方、長調と短調の吹き分け ── プロになるために避けて通れない一線を示した一回の記録。

Soichiro Tanaka
1周目の最後を締めくくる4人目の講師は田中奏一朗。「挨拶がわりに一緒にロングトーンをする」ところから始まったこの回では、縦に広い空間での響きの作り方から、跳ね上がるスタッカート、そして「点と点を繋ぐ線」としての音の方向性まで ── 米山くんが課題に挙げた『息』に深く関わる指導が展開された。

Yuki Miyakoshi
前回までの上野・都築のレッスンで音が落ち着いてきた平山さん。完成度の高い演奏に対し、宮越悠貴が磨きをかけたのは、ブレスの吸い方、場面に応じた音色(クローズとオープン)、そしてフレーズの繋ぎ目という細部だった。

Kohei Ueno
「曲の中でずっと綺麗な音をキープしたい」と臨んだ柏原くんに、上野耕平はその発想ごと覆す。一つの良い音を守るのではなく、ハーモニーや場面に応じて音色を変えること ── そのために、喉の渦をなくし、息をまっすぐ前に流す、奏法の土台から作り直す。

Jun Tsuzuki
3人目の講師は都築惇。米山くんが「盗みたい」と望んだのは、その優しい音色だった。基礎のスケールからフェルリングまで満遍なく扱い、左手の脱力、ブレスの処理、舌が「触れるだけ」のタンギング、そしてフレーズの前進と着地まで ── 丁寧に積み上げていく一回の記録。

Soichiro Tanaka
スカラムーシュの2回目、田中奏一朗のレッスン。テーマは「ムラなしサウンド」。速い曲をあえて超ゆっくり吹き、息の圧力を一定に保って音色のムラをなくす。連符が並ばない本当の原因は指ではなく息だった ── 3種類のゆっくり練習を使い分ける、サウンドメイクの続編。

Soichiro Tanaka
ピアニストの AKIマツモト氏を迎えての、初めてのピアノ付きレッスン。共演曲ドビュッシーのラプソディを伴奏と合わせながら、田中奏一朗は「バックが何をやっているかを把握すること」、そして方向性も調性も曖昧なドビュッシーの音楽をどう吹くかを、丁寧に解いていく。

Kohei Ueno
共演曲はミヨーの「スカラムーシュ」に決定。譜読みを始めて1週間の柏原くんに、上野耕平が求めたのは、ゆっくり練習する段階から音色やキャラクターの変化を作り込むこと。「ただの指の練習」で終わらせないための、コンチェルトとしての意思の持ち方。

Kohei Ueno
本番まで1ヶ月。共演曲トマジのバラードを、初めて最後まで通したレッスン。長く付きまとってきた「音の方向性」という課題に、上野耕平はブレスの取り方から切り込む。フレーズを前へ進めるための「食い気味」のブレス、そしてシンコペーションが持つ推進力 ── 本番に向けた仕上げの一回。