プロデュース企画 2024|#2 宮越悠貴 レッスン①
「その練習を進化させる」── 宮越悠貴が初レッスンで説く、発音・フォルテ・音量の伸ばし方
2024年シリーズの受講生は柏原くん。ド緊張の初レッスンを担当したのは宮越悠貴。フェルリング1番を通して、発音の2つの種類、噛まずに出すフォルテ、そして「言われた練習をただ続けるだけでは上手くならない」という、練習そのものへの向き合い方が伝えられた。
2024年シリーズの受講生は柏原くん。初レッスンの講師は宮越悠貴。柏原くんは「発音、フレージング、高い音の音作りを見ていただきたい」と希望を述べ、緊張の面持ちでフェルリング1番を吹いた。
身長を活かす ── 譜面台は低めに
宮越がまず気づいたのは、体の使い方だった。背が高いのに、それを活かせていない。
[2:22]「それだけ身長高いのに、うまくいかせてないというか。譜面を見ようとすると小さくなっちゃってるから」
譜面台が高いと顔がかぶってしまう。ステージは高く、客席は低い ── だから譜面台を低めにした方が、見栄えもよく、体も縮こまらない。
ビブラートは「飾り」── ノンビブラートがベース
柏原くんのビブラートは、無意識にオートでかかってしまっていた。宮越は、ビブラートの位置づけを整理する。
[3:40]「基本はノンビブラートのフレーズがベースになって、そこにプラスアルファでちょっと飾りとしてつけてあげる、ビブラートをつけてあげるっていう方が自然かもしれない」
フォルテは「トレーニングするもの」
フォルテで吹いてもらうと、本人は110%のつもりでも、実際は「フォルテ マイナス」程度だった。しかも、音量を出すために噛んでしまっている。
[5:19]「体に支えれば噛まなくて済むと思う。今は噛まないとリードを振動してくれないみたいになってると思うから、息のスピードを上げると思って」
アンブシュアで噛んで音量を稼ぐのではなく、体で支え、息のスピードを上げる。フォルテは、意識して「トレーニングするもの」だと宮越は言う。
「その練習を進化させる」
この回で宮越が最も強く伝えたのが、練習そのものへの向き合い方だった。
[6:00]「ただ言われたからそれだけを10年間やり続けましたって言ったら、その練習のプロにはなるかもしれないよね。でも、サックスを動かすっていう観点で言ったら、あまり効率的ではないかな」
「音量が足りない」と言われたら、今やっているロングトーンを進化させ、どうすればダイナミクスレンジが広がる練習になるかを自分で考える。何のためにその練習をしているのかを問い直し、工夫すること ── それができれば、この年齢から始めれば格段に上手くなる、と宮越は柏原くんを励ました。
発音は2種類 ── 舌で「ミュートして離す」
発音についても、宮越は具体的に解説する。発音には大きく2種類 ── タンギングしないものと、するものがある。特にアンサンブルでは発音が早いため、パンっと出られるようにしたい。
[7:42]「息を吸います。リードに舌をつけます。詰まった状態になります。そこから舌を離します。したら音が出ます」
リードを舌で完全にミュートし、息で詰まった状態を作ってから舌を離す ── フォルテで大きく出さなければいけない時に使う発音だ。スタッカートも、この発音の状態が短く進んでいるだけ。舌をすぐ付けることで音が短く切れる。これらをバランスよく使い分けることが、発音とスタッカートの精度につながる。
音量のビルドアップ練習
音量を伸ばすための具体的な練習も紹介された。宮越自身が大学生の頃にやっていたものだ。上のCから半音ずつ降りていき、8拍でピアノから大きくしてディミヌエンドしていく。
[12:00]「最初はノータンギングで、できるだけそのゼロイチを感じることに、この音になる瞬間を捉える」
アンブシュアに頼って音量やバランスを取るのではなく、息で大小をコントロールできるようにする。音が立ち上がる「ゼロイチ」の瞬間を捉えることが、その第一歩になる。
次回への課題 ── マウスピースを見直す
レッスンの締めくくりに、宮越は柏原くんに一つのミッションを出した。これまでマウスピースをいろいろ試したことがないという柏原くんと、次回は楽器店へ行き、さまざまなマウスピースを試してみること。買うかどうかは別として、いろんなものを試し、知らない世界を体験することが大事 ── そんな宿題とともに、初レッスンは幕を閉じた。
※ この記事は、YouTube で公開されているレッスン動画の内容をもとにAIが編集・再構成したものです。発言は読みやすく整えており、固有名詞や表現が実際と異なる場合があります。正確な内容・ニュアンスは動画でご確認ください。



