プロデュース企画 2022|EP.11 田中奏一朗 レッスン②〈ピアノ付き〉
「ピアノの上に乗っかる」── 田中奏一朗が説く、アンサンブルでのブレスと和声
ピアニストの AKIマツモト氏を迎えての、初めてのピアノ付きレッスン。発表会とコンサートに向けた実践の一回。トマジのバラードを伴奏と合わせながら、田中奏一朗が紺野さんに伝えたのは、メロディを頑張って吹くのではなく「ピアノの上に乗っかる」感覚 ── そして和声の変化を感じ取ることだった。
初めてのピアノ合わせ ── 発表会に向けて
レッスン2クール目の最後は、ピアニストの AKIマツモト氏を迎えてのピアノ付きレッスン。1週間後にはメンバーと紺野さんによる発表会が控えており、その前準備でもある。トマジのバラードをピアノと直接合わせるのは初めて。「アンサンブルして分かることもあると思うし楽しみ」と語りつつ、紺野さんは緊張も口にした。
まずは打ち合わせ ── テンポを共有する
演奏に入る前、田中はピアニストと紺野さんを交えてテンポの打ち合わせをする。アンダンティーノで始まり、2番からは少し前向きに ── 各セクションをどのくらいのテンポで吹きたいか、一つずつ確認していく。「遅くなる癖がある」という紺野さんの自己申告も踏まえ、まずは事故ってもいいから最後まで通すことに。結果、初めての合わせは大きな破綻なく通った。
入りの発音 ── 口先で頑張りすぎない
通した後、田中がまず気にしたのは入りの発音だった。硬い「ギー」という音になってしまう箇所がある。
[10:27]「口先で結構頑張っちゃって、スピードつけすぎてる感じになってるんじゃないかなと思うから、もう少しお腹を使ってあげるというか、あんまりこの辺だけで発音しすぎないようにしたらいいかな」
ブレス前の音符の「長さ」をそろえる
4小節ごとにブレスを取る箇所では、ブレス直前の4分音符の長さが課題になった。次に繋げたいが、ブレスのために短くなってしまう ── そのため、同じはずの音符が違う長さに聞こえる。
[12:10]「渡すっていう意識は持ちつつ、ちょっとキャッチする方向にしてみたらどうかなと思います」
次のフレーズへ「渡す」意識を持ちながらも、自分の側で「キャッチ」する方向に。前後の音符の長さをそろえることで、フレーズの流れが安定する。
「ピアノの上に乗っかる」── 和声を感じる
速い箇所になると、力が入り、焦り、ピアノが聴けなくなる。田中は、ゆっくり練習でピアノの和声を聴き取ることを勧める。これがこの回の核心だった。
[13:11]「自分が頑張ってメロディー吹くって感覚じゃなくて、ピアノの上に乗っかる感覚になれれば一番いいよね」
和声があって、その上に自分がいる ── その感覚をゆっくりの練習でつかめれば、緊張する場面でも崩れない。前回の宮越レッスンで話題になった音階やキーの変化に応じて、ピアノの色も一緒に変わっている。それを感じ取ることが、アンサンブルの土台になる。
「車窓の景色」のように変化を
曲全体の構成についても、田中は印象的な比喩で語る。9番から16番あたりまでは楽譜上似たテイストが続くが、転調するタイミングなどで気分は変えてほしい。
[15:20]「ずっと同じ景色じゃない方が良くて、車窓の景色がやっぱりちょっとずつ変わっていく感じっていうのが見えたらいいかなと思います」
音量が変わる箇所、転調する箇所 ── 細かい変化を和声から感じ取りながら、同じ景色が続かないように吹く。
受講生の振り返り ── リハーサルへ
近い距離でピアノ伴奏とともにトマジのバラードを演奏し、紺野さんは迫力や優しい音色を間近で感じられたと振り返る。自分の中の物語が「もっと鮮明になった」とも。田中のレッスンで学んだのは、音楽的なブレスと、アンサンブルでの聴き方 ── 「ピアノを8割ぐらい聴く」感覚だった。
次はいよいよ、メンバー4人とのリハーサル。長く関わってきたメンバーが後ろで伴奏してくれることに、緊張とともに安心感もあるという。サックスの四重奏を伴奏にトマジのバラードを演奏するという新しい組み合わせを、聴き手にも楽しんでほしい ── そんな意気込みとともに、2クール目が幕を閉じた。
※ この記事は、YouTube で公開されているレッスン動画の内容をもとにAIが編集・再構成したものです。発言は読みやすく整えており、固有名詞や表現が実際と異なる場合があります。正確な内容・ニュアンスは動画でご確認ください。



