テーマ別レッスン
タンギング・発音について、The Rev Saxophone Quartet のメンバーがレッスンで語った内容を集めました。各記事は動画の発言にもとづいています。

都築惇
2回目の講師は都築惇。課題はフェルリングの2番・3番。すでに楽器を巧みに扱う紺野さんに対し、都築が磨きをかけたのは発音の細部だった。ナチュラルなタンギングが強すぎないか、速い音符でも息の圧力を保てているか ── 繊細な指導が光る一回。

田中奏一朗
課題はフェルリング エチュード集 第8番、楽語は Con fuoco(火のように)。ダブルタンギングが機械的になりがちな速い曲を、田中奏一朗は「テクニックではなくフレーズで考える」という視点から解きほぐしていく。紺野さんにとっては4人目、そして一周目の最後のレッスンとなった回の記録。

都築惇
3人目の講師は都築惇。米山くんが「盗みたい」と望んだのは、その優しい音色だった。基礎のスケールからフェルリングまで満遍なく扱い、左手の脱力、ブレスの処理、舌が「触れるだけ」のタンギング、そしてフレーズの前進と着地まで ── 丁寧に積み上げていく一回の記録。

宮越悠貴
2024年シリーズの受講生は柏原くん。ド緊張の初レッスンを担当したのは宮越悠貴。フェルリング1番を通して、発音の2つの種類、噛まずに出すフォルテ、そして「言われた練習をただ続けるだけでは上手くならない」という、練習そのものへの向き合い方が伝えられた。

都築惇
いよいよ共演曲のレッスンへ。課題は、音楽的センスと感性が問われるトマジのバラード。コロコロと表情が変わるこの曲を、都築惇は伸ばす音の方向性、ブレス後のタンギング、そして「どんなに難しい部分でもフレージングを大切に」という観点から紺野さんと作り上げていく。

田中奏一朗
これで1周目の最後、田中奏一朗のレッスン。松原くんが「レースを持って舞う女性」とイメージするフェルリングのエチュードを、田中は出だしの1音にこだわって作り上げていく。長調の曲こそ難しい、最初の音だけで曲の性格を伝える ── ビブラートとアタックの設計。

上野耕平
本番まで1ヶ月。共演曲トマジのバラードを、初めて最後まで通したレッスン。長く付きまとってきた「音の方向性」という課題に、上野耕平はブレスの取り方から切り込む。フレーズを前へ進めるための「食い気味」のブレス、そしてシンコペーションが持つ推進力 ── 本番に向けた仕上げの一回。

田中奏一朗
ピアニストの AKIマツモト氏を迎えての、初めてのピアノ付きレッスン。発表会とコンサートに向けた実践の一回。トマジのバラードを伴奏と合わせながら、田中奏一朗が紺野さんに伝えたのは、メロディを頑張って吹くのではなく「ピアノの上に乗っかる」感覚 ── そして和声の変化を感じ取ることだった。

都築惇
都築惇の初レッスン。課題はフェルリングの7番。裏拍を捉えるリズム感、フォルテで力みすぎないこと、そしてリードが振動し始める瞬間を狙う脱力 ── そのすべてに通じる鍵として、都築が挙げたのは「客観力」。自分の音が実際どう聞こえているかを知ることだった。